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安全衛生委員会の進め方

常時50人以上の事業場では、衛生委員会(業種によっては安全委員会も)を設けて、毎月1回以上開きます。設置の基準、メンバー、毎月の議題の例、議事録に書くことを説明します。

最終更新日:2026年10月17日

委員会は何人から作れるか

よくある誤解から先に書きます。「常時50人以上」は、委員会を設ける事業場の人数です。委員会の人数ではありません。委員の人数は法令で決まっておらず、少ない人数で作れます。

委員会最も少ない人数の例
安全衛生委員会7人:議長1人、事業者側3人(安全管理者・衛生管理者・産業医)、労働者側3人
衛生委員会5人:議長1人、事業者側2人(衛生管理者・産業医)、労働者側2人
  • 事業者側と労働者側は同じ人数にします。議長を除く委員の半数は、労働者の過半数で組織する労働組合(ない場合は労働者の過半数を代表する人)の推薦にもとづいて指名します。
  • 委員はすべて事業者が指名します。衛生管理者・産業医(安全委員会では安全管理者)は、それぞれ1人以上を委員にします。

安全衛生委員会の7人の例は、名古屋北労働基準監督署の資料に「最も少人数で委員会を構成する場合」として示されています。衛生委員会の5人は、同じ考え方で数えた例です。

設置が必要な事業場

委員会設置が必要な事業場
衛生委員会常時50人以上の労働者を使用する事業場(すべての業種)
安全委員会常時50人以上:林業、鉱業、建設業、製造業の一部(木材・木製品、化学工業、鉄鋼業、金属製品、輸送用機械器具)、運送業の一部(道路貨物運送業、港湾運送業)、自動車整備業、機械修理業、清掃業
常時100人以上:上記以外の製造業・運送業、電気・ガス・熱供給・水道業、通信業、各種商品卸売業・各種商品小売業(百貨店・総合スーパーなど)、家具・建具・じゅう器等の卸売業・小売業、燃料小売業、旅館業、ゴルフ場業

両方が必要な事業場は、2つをまとめて安全衛生委員会として設けることができます。

委員会を設けなくてよい規模の事業場でも、安全や衛生について、関係する労働者の意見を聴く機会を設けるようにしなければならない、とされています(労働安全衛生規則第23条の2)。

メンバー

  • 総括安全衛生管理者、または事業の実施を統括管理する人など(1名)
  • 安全管理者(安全委員会)、衛生管理者・産業医(衛生委員会)
  • 安全や衛生に関して経験のある労働者

委員はすべて事業者が指名します。議長となる最初の1名を除く委員の半数は、労働者の過半数で組織する労働組合(ない場合は労働者の過半数を代表する人)の推薦にもとづいて指名します。

開催と記録の決まり

  • 毎月1回以上開催します。
  • 議事の概要を、労働者に周知します。
  • 重要な議事の記録を作り、3年間保存します。

話し合うこと

規則で決められている主な調査審議事項は、次のとおりです。

委員会主な調査審議事項
衛生衛生規程の作成、衛生に関する計画の作成・実施・評価・改善、衛生教育の計画、定期健康診断などの結果への対策、長時間労働による健康障害の防止、心の健康づくり など
安全安全規程の作成、危険性・有害性の調査(リスクアセスメント)とその結果にもとづく措置、安全に関する計画の作成・実施・評価・改善、安全教育の計画 など

毎月の議題の例

毎月の会議は、決まった流れにしておくと準備が楽になります。次は一例です。

  1. 前回の宿題の確認前回決めた対策が済んだか。
  2. 労働災害・ヒヤリハットの報告先月の件数と主な内容、とった対策(ヒヤリハット報告書の書き方)。
  3. 職場巡視の結果衛生管理者・産業医の巡視で見つかったことと、その後の対応(衛生管理者の職場巡視)。
  4. リスクアセスメントと対策の進み具合見積もったリスク、残っている対策、期限を過ぎたもの(リスクアセスメントのやり方)。
  5. 健康管理健康診断の結果への対応、長時間労働、心の健康づくり。
  6. 季節の取り組みと年間計画暑さ対策や感染症対策、年間計画の進み具合。
  7. 産業医からの助言、次回までの宿題だれが、いつまでに、何をするかを決めます。

議事録に書くこと

  • 開催日時、場所、出席者
  • 議題と、話し合った内容
  • 決まったこと(だれが、いつまでに、何をするか)
  • 次回に確認すること

報告に使った資料(ヒヤリハットの一覧、巡視の記録、対策の進み具合など)を別紙として付けておくと、議事録が短く済み、あとから見返すときにも役立ちます。

安全ヨシでは

  • 委員会の別紙を Excel で作れます。対象の月と範囲を選ぶと、表紙、気づき・ヒヤリハット一覧、リスク評価の進捗、KYT 実施記録、5S・3T 改善一覧、巡視記録、未完了の対策、申し送り、社内横展開の候補、写真台帳のシートにまとめます。
  • 説明用の PowerPoint も作れます。リスク評価は1件ごとに「対象・現状の評価・対策案・対策後」のスライドにします。
  • 写真ごとまとめて渡せます。Excel・PowerPoint・写真を1つの ZIP にできます。
  • 年間計画も管理できます。年間の安全衛生計画を、計画・実績・判定の3段の Excel にできます。
  • 練習用のデータには印が付きます。練習用(デモ)のデータを表示しているときは、書き出す前に確認が出て、ファイル名や Excel の表紙に印が付きます。本番の資料は、設定でデモを非表示にしてから作ります。

App Store で近日公開

出典

  1. 厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署「安全衛生委員会を設置しましょう」(兵庫労働局 掲載)
    https://jsite.mhlw.go.jp/hyogo-roudoukyoku/content/contents/001324367.pdf
  2. 名古屋北労働基準監督署(愛知労働局 掲載)安全衛生管理体制のパンフレット(安全衛生委員会を最も少人数で構成する例)
    https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/var/rev0/0119/5287/kanritaisei_pamph.pdf
  3. 厚生労働省労働基準局「労働法の基礎講座」第36回【安全衛生管理体制】安全委員会・衛生委員会の設置(長崎労働局 掲載)
    https://jsite.mhlw.go.jp/nagasaki-roudoukyoku/content/contents/no36-25091206.pdf
  4. e-Gov 法令検索「労働安全衛生法」(第17条〜第19条:委員会の構成と、議長を除く委員の半数の推薦)
    https://laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000057
  5. e-Gov 法令検索「労働安全衛生規則」(第21条〜第23条の2)
    https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032

議題の例は一例です。個別の事業場で法令上どのような対応が必要かは、所轄の労働基準監督署や専門家にご確認ください。